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女性管理職vs現場社員!感情の渦巻く職場バトル

         
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私のこのコラムを読んでくださっているのは男性管理職が多い気がするのですが、もしそうなら今回のテーマもひょっとしたらとても身近な話題かも知れません。

連休の業績について

連休はみなさん商売繁盛でしたか?
私が経営するグランピング場(ちょっとお高いキャンプ場)も連日満室でうれしい悲鳴でした。
今回の話題もそこで起きた実例です。

シフトに対する不満とその対応

31歳男性社員(元銀行員)Aさんは、支配人Bさん(60歳女性)の組んだ連休用シフトが納得できず、連休終わった直後から料理長に散々支配人のシフト批判を陰で言っていました(バレバレですけどね(笑))。
Aさんはそれでもすっきりしなかったのか、連休明け数日後に社長である私に電話してきて「支配人のBさんは、自分が体を動かすのが嫌なのか、余分に人を投入しています。どうみても無駄が多いので社長にも共有しておきたいです!」と鼻息荒く教えてくれました。

シフトが若干厚めだな~ということくらい事前に私はわかっていたのですが、新人パートさん達に沢山入ってもらったこの連休は、毎日満室を10日間ほどどうやって回すかの実験でもあり、お盆や夏休みなどこれからやってくる年間最大繁忙期に向けた実践訓練の場でもありました。
ですからシフトは厚めで構わないので、私は支配人に対してその点を細かく指摘するつもりはありませんでした。ですが「効率が最も大切」なAさんは許せなかったようです。

Aさんへのアドバイス

わたし 「そんなにBさんの作ったシフトに違和感があるなら直接Bさんに言えばいいじゃないですか。いちいち社長にチクらなくても。」
Aさん 「それはムリです。あの人は論理的ではなく感情的なので話になりません。それに僕が言うと角が立つので僕は言うのを我慢しています。」
わたし 「(がまんしてないだろ 笑)そうですか。誰かの仕事ぶりがどうしても納得いかないという場合、他所の人にあれこれ言うとそれはただの悪口ですよね、でも当事者と共有できればそれは改善につながる有効な指摘ですよね。こういう場合は当事者同士前向きな話として対応していただきたいですね。」

効果的なコミュニケーションのアプローチ

たとえば「Bさん連休お疲れ様でした。結婚式でお休みもらって申し訳なかったですね。
ちなみに連休最終日5/7㈰のシフトなのですが、僕が来たら4人も出勤していて、あれ多いな?今日ってチェックインないから客室清掃を急がないハズなのにどうしたのかなって思いました。何か事情があったのですか?」

のように、
①まずはねぎらう
②事実を言って
③背後に何か事情があったのか?と質問する

とそんな話をAさんと私とでやりとりしました。このAさんは「自分は論理的な人間なので、他の男性スタッフとは問題は全く発生しない」と断言。

そこで私からお伝えしたのは「本当の意味で論理的(ロジカル)な人というのは、相手の話の枠組みを読み解き、相手のロジックに合わせて話ができる賢い人のことを指します。あなたはどうでしょうか。
相手が感情的であるとわかっているのですから、その感情をうまく扱いながら話ができるとよいですよね。」つまりあなたは本当の意味で論理的ではないと伝えました。
自分とアプローチが違うからお話にならないというのも(相手をバカにした)傲慢な話だと私は思うのです。

女性管理職とのコミュニケーションのポイント

男女の違いなのか、個性の違いなのかわかりませんが、高確率で女性は「感情豊か」で「感情的」になることが多いかもしれません。
そうなると男性陣はお手上げかも知れません。
でも女性が多い職場で「女は感情的で話にならない。自分の母親も正直言って僕は苦手です」とか言って逃げていても仕事になりませんよね。
うちの夫を見ていても、いくつになっても大概の男性は自分の母親は苦手なものではないでしょうか。

スーパーは高齢のベテランパートさんが多く働く職場。

チーフよりもこの店の経験は数倍も長く、ひょっとしたらチーフが生まれた頃からこの店で既に働いていたかもしれません。
そんな方々と日々それなりの会話をして平和に働くのは難しくないかもしれませんが、ある日何か決定的な何か言うべきことを言わないといけない場面が来た時は困りますよね。

そんな時は
①まずは日ごろの働きぶりをねぎらう(感情を扱う)
②事実を伝える
③事情があるかなど背後をたずねる(表に見えない部分を聞く)

感情的になりやすい年上女性に対して、仕事上の真面目な指摘をするのは誰しもそんなに得意ではありませんが、私たち年上女性は「いつもありがとう」と若い男性に頼りにされたり感謝されたりするのはまあまあ嬉しいものですし、そして私たちの気持ちを聞いて分かってもらいたいと思っているのです。
変えるべき事実がどうあれ「まずは気持ちを聞いてあげる」ここをやってみるとまた違う展開になるかもしれません。ぜひお試しください。