トラブル対応

店長間の対立に終止符を。分離策で新しい未来を描く挑戦!

         
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前回コラムまとめ

私が経営する「~子どもとワンちゃんのためのグランピング~マツモトサトヤマドアーズ」の厨房部門はほぼ通年で残業が発生…という残業問題を解決している間に今度は宿泊もカフェも売上激減で残業問題はあっさり解決。今度は売上がないのに手を打たないという状態が続いたので、営業日数を週3日から週6日に増やしてお客様が増えてきて一安心というところまで先月お話しました。

まさにモグラたたき。まあ毎月毎月いろんな問題が起きますねと感心するのですが、そもそも
・問題があるのは日常的で普通
・問題対応力を現場に付けさせていない
これはトップである社長(当社の場合は私ですね)に問題があるんだと思います。

勘違いしてはいけないのは、不愉快な出来事が必ずしも問題なのではなく、「問題とは、あるべき姿と現状のギャップ」だということ。

社長である私のあるべき姿と、スタッフのあるべき姿がそもそも一致していないかもしれないことが全ての発端かも知れません。

今回はは違うことで頭が痛い

当社は2店舗運営しているので、支配人(いわゆる店長)が2人います。

1号店は61歳女性Aさん(小売業出身)、2号店は63歳男性Bさん(製造業出身)。
2人とも強みが異なります。

Aさんは売上を作ることに積極的で実績も出します。
Bさんは効率化が得意です。

立ち上げ時は1店舗しかありませんでしたのでこの2人が相反する強みを補い合ってもらえたら理想だなと思っていましたが、これが通年でしょっちゅう衝突するのです。

たとえば先日は、Bさん(男性)がAさん(女性)が組んだシフトに疑問を呈して指摘したそうです。
内容は「冬は宿泊予約の売上が厳しいのだからシフトをもっと絞るべきだ」と。

するとAさんは「Bさんにシフトに関して怒鳴られた」と私に直訴がありました。

これまでももう何回も怒鳴られてBさんの機嫌を損ねないようにすごく気を使うと。

今回はたまたまその現場に居合わせた他のパートさんに聞くことができまして「ちょっとBさんのあの言い方はないと思いますよ」ということでした。

困った私はBさんに「Aさんはあなたに怒鳴られたと感じているようですよ」と伝えると「ちょっと待ってくださいよ。そんな言い方していませんって。」とこう来るわけですよ。

間に入った私は当事者両方から話を聞くのですが、これが見事に食い違うのです。
「怒鳴ってない」「怒鳴られた」どっちやねん!もう正直どちらでもいいです。
撮影でもしない限りどっち言うことが正しいのか私にはまったくわかりません。
いや、たとえその現場を撮影していたとしても、感じ方の違いなので私は何も言えないかも知れません。

もともと私の思うあるべき姿は、スタッフ同士仕事をしていて誰かのやっていることが「ちょっとちがうな」と違和感があった時は「これはどういう背景があってやっていることなのか」とお互いの言い分を話し合いながら仕事をしてもらいたいと願っています。

ですが、それがこんなに非現実的なことなのか…憤りさえ感じます。

どちらの言うことも信じられなくなってきますが、これは二人とも嘘をついているわけではなく、自分の主観で正しさを主張するので「どっちも正しい」が正解なのでしょうか。
もう意味不明ですし、人間不信に陥ります(笑)

もうムリなので分離します

結論としては、この2人は完全に分離して働いてもらうことに決めました。

2号店は子会社化して別会社にします。

誰かの悪口をいうことでチームワークを強化するスタイルの1号店店長は「共通の敵」がいなくなりますので、これからどうするか見守りたいと思いますが、一度正直に話をしてみようと思います。

2号店店長は一人運営なので部下はおりません。
誰にも「怒鳴られた」と言われることはなくなると思いますが、今後加わっていく人たちとどう過ごしていくか見守りたいと思います。

完璧な人はいない

完璧な人はいないというのは百も承知のつもりですが、人が集まるとこんなに人間関係の問題が次々に起きるのかと衝撃ですね。

みなさんの職場でも、どっちもどっちだと思う小競り合いが今日も起きているのでしょうか。
私は(自分も含め)ダメなところだらけの人間が集まって働いているわけだから、お互いの弱みを叩くのではなく、強みを伸ばすことを大事にしてほしいですし、相手への言い方も配慮してもらいたいです。

そういうことも含めて、トップの私がどうありたいかという考え方を伝え続けていくということかもしれませんね。ぐったり。また次回お会いしましょう。